大動脈コラム Vol.13「よくいただくご質問にお答えします ~その1~」掲載日:2021年6月1日

■大動脈瘤があると言われている方、知人・家族の大動脈瘤のことが心配な方へ

心臓血管外科 部長 市原 哲也

今回は、よく頂く質問をご紹介いたしましょう。

(1)解離や大動脈瘤は遺伝するの?

答え:大動脈瘤の有無はCT検査で調べることができますので、遺伝の有無はさほど問題にはならないと存じます。急性解離ですよね、皆さんが怖いとお思いになるのは? 急性解離は遺伝することもあれば、しないこともある、というのが正しいでしょう。典型的な例がございまして、見るからにモデルのような体型の方で、目、骨格系、心臓・血管系にトラブルを起こすという病気、専門用語では症候群と申しますが、これには遺伝するものがあります。 見ればすぐに、あの症候群じゃないか?という疑いを抱くくらい特徴的な容貌です。このタイプの方は、血圧正常という方も多くお見受けいたします。 こういうタイプの方でなければ、遺伝するか否かは不明です。 が、少なくとも、大動脈瘤の有無は調べておく必要があると思われます。

(2)急性解離は予防できるの?


答え:これをしておけば防げる、という方法は、残念ながらございません。でも、体の調子を普段から整えておくことは大切なことでしょう。 急性解離を患った方々について調べますと、高血圧、肥満、喫煙が圧倒的に多い要素でした。特に、高血圧は抜きん出ております。これらをなくせば防げる、ということではございませんが、肺がんと喫煙の関係、つまり喫煙者は圧倒的に肺がんリスクが高いのと同じでしょう。 血圧はぜひ、整えておきましょう。急性解離を患った方は、ほぼ100%、高血圧です。痛い、苦しいためでもございましょうが、血圧200超えは少なくありません。「血圧高いなんて知らなかった」「血圧高くて何が悪いの?」「薬飲むのをやめた」大抵の方々がこうおっしゃいます。悪いことは申しません。急性解離の筆頭は高血圧です。整えておきましょう。

肥満はあらゆる病気の元と言えるでしょう。急性解離で運ばれて来る方の中には、身長160cmで体重120kgという方がいらっしゃいます。 そこまで重くなくとも、90kg超えという方は少なくありません。日頃の食生活を尋ねますと、夜中にコカコーラ2リットルとポテトチップス2袋をあっと言う間に平らげる、 という方がいらっしゃいます。こういう食生活は改めることはできますよね? これが、身体の調子を整えておくことの意味ではないでしょうか?

今回はここまでといたしましょう。続きはまたお話申し上げます。

家族や知人の大動脈瘤や、急性解離のことが心配だという方、遠慮なくご連絡ください。


心臓血管外科 部長 市原 哲也

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