医療施設のご案内

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医療施設のご案内(手術室・血管造影室・内視鏡センター)

 
         

手術室(第1〜第3+0ルーム) 

当院では地域の救急医療体制に寄与するため、当初より第1〜第3の、3つの手術室を用意し、24時間365日の緊急手術にも対応できる体制を整えています。また、この3つの手術室は外科、整形外科、呼吸器科、泌尿器科など、当院の幅広い診療科の手術に対応でき、救急など緊急性の高い手術を並行して行えるよう、3つの手術室がすべてほぼ同等の機能を備え、同じ水準の手術を可能にしています。

         

そして2014年の心臓血管外科の開設に伴い、新たに設置されたのが同科専用の当院4番目の手術室である〝0ルーム〟です。人工心肺装置など、心臓血管の手術に欠かせない設備を整えており、大動脈瘤、大動脈解離など、一刻を争う緊急手術にも対応できる高機能な手術室です。

第1手術室
    
心臓血管外科手術室

手術室で行う手術の例

  1. 外科

    ・膵頭十二指腸腫瘍切除術(膵臓がん手術または膵臓腫瘍手術)

    ・肝切除術(肝臓がん手術)

    ・胃切除術(胃がん・大腸がん手術)

    ・乳房切除術(乳がん手術)

    ・腹腔鏡下手術全般(大腸、胆のう、虫垂、鼠径ヘルニアなど) など

     

    整形外科

    ・骨折観血的手術(骨折手術全般)

    ・人工骨頭挿入術(股)

    ・人工関節置換術(股・膝)

    ・アキレス腱断裂手術 など

     

    心臓血管外科

    ・大動脈瘤切除術

    ・急性大動脈解離手術

    ・弁置換術(心臓弁膜症手術)

    ・ステント内挿術(大動脈瘤に対してのステントグラフト手術)

    ・冠動脈バイパス手術 など

     

    脳神経外科

    ・脳動脈瘤頸部クリッピング術(脳動脈瘤手術)

    ・頭蓋内腫瘍摘出手術

    ・慢性硬膜下血腫穿頭洗浄術(慢性硬膜下血腫手術)

  2. ・脳血管バイパス術

  3. ・頸動脈内膜剥離術 など

     

    泌尿器科

    ・経尿道的前立腺手術(前立腺肥大症手術)

    ・経尿道的膀胱腫瘍手術(膀胱腫瘍手術)

    ・経尿道的尿管結石除去術(尿管結石手術)

    ・腹腔鏡下腎摘出手術(腎がん手術) など

     

    呼吸器科

    ・胸腔鏡下肺切除術

    ・気胸に対する胸腔鏡下排膿法切除術 など   

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第1、第2血管造影室

血管造影検査とは、X線と造影剤を用いて血管の状態を撮影する検査です。カテーテルという細い管を血管内に挿入し、目的の部位まで送り入れて、造影剤を用いて血管の状態や血液の流れ方を見ることができます。また、このカテーテルを用いることで、心臓や脳、その他の臓器までステントやコイリングの留置など、血管を通じての治療が可能です。

    

当院では当初1室であった血管造影室を2018年より2室体制に拡大し、機器もすべてリニューアルして、循環器、脳、消化器などの幅広い治療に活用しています。第1室は主に心臓とその周辺を撮影する機器となっており、第2室では他の部位を含めた広い範囲に対応できる機器が配置され、どちらもバイプレーン(2軸)で撮影可能な高性能の機器を導入しています。また、カテーテル治療の模様を国内外へのライブ配信で伝えることが可能な、撮影設備を整えているていることも当院血管造影室の特徴です。

 第1血管造影室
           
カテーテル治療の実施の様子

血管造影室で行うカテーテルの例

  1. 循環器内科

    ・経皮的冠動脈形成術(PCI)…バルーン拡張術、ステント留置術、高速回転冠動脈アテレクトミー(Rotablater、軌道回転式アテレクトミー(OAS)、方向性冠動脈粥腫切除術(DCA) 含む

    ・末梢血管治療(EVT)

    ・経皮的心筋焼灼術(RFCA)

    ・ペースメーカ植込術(PMI)…植込型除細動器(ICD)、両心室ペーシング機能付植込型除細動器(CRT-D )、皮下植込型除細動器(S-ICD)、リードレスペースメーカー含む

    ・経皮的左心耳閉鎖術(WATCHMAN)

  2. ・経皮的軽経静脈的僧帽弁交連裂開術(PTMC)
  3. ・透析シャント拡張術(シャントPTA) など

     

    脳神経外科

    ・血栓回収術

    ・頚動脈ステント留置術(CAS)

    ・血管形成術

    ・脳動脈瘤コイル塞栓術

    ・硬膜動静脈瘻塞栓術

    ・脳動脈奇形塞栓術

    ・腫瘍血管塞栓術 など

     

    消化器内科

    ・肝動脈化学塞栓術(TACE )

    ・部分的牌動脈塞栓術(PSE)

    ・バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO)

    ・経皮経肝的門脈側副血行路塞栓術(PTO) など

    

    

内視鏡センター

内視鏡センター

内視鏡件数の増加に伴い、平成28年2月に『内視鏡センター』を開設いたしました。内視鏡室を3室に増設し、必要な検査を必要なときに行える体制を整えました。検査予約待ちが解消されたことはもちろん、吐下血等により緊急性が高いと判断される場合には速やかに緊急内視鏡検査を行っています。
苦痛が少なく、かつ質の高い内視鏡診療を地域の皆様に提供するため、スタッフ一同地域医療に貢献していきたいと考えています。

出来るだけ苦痛のない内視鏡検査を受けていただくため、ご希望に応じて鎮静剤を使用しています。
鎮静剤を用いた場合、検査終了後しばらくリカバリー室で休んでいただきます。 また、近年需要が増えている経鼻内視鏡検査も行っています。

内視鏡センター

下部消化管内視鏡検査のための前処置室も設置しており、リラックスした環境で下剤を飲むことができます。 前処置の状態には個人差があり、検査に適した状態であるか適宜便の性状を看護師が チェックすることによりスムーズに検査を行うことができます

内視鏡センター

近年内視鏡機器や技術の進歩により、内視鏡による低侵襲(負担の少ない)な診断・治療が普及してきています。当院では通常の上部下部内視鏡検査、胆膵内視鏡検査だけでなく、以下の治療内視鏡も積極的に施行しており、件数は増加傾向にあります。

  1. 1. 大腸ポリープに対する内視鏡的切除術(ポリペクトミー、内視鏡粘膜切除術)
  2. 2. 胃・十二指腸潰瘍、大腸憩室等からの出血に対する止血術
  3. 3. 早期食道癌・早期胃癌・早期大腸癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
  4. 4. 食道・胃静脈瘤に対する内視鏡的静脈瘤結紮術・硬化療法(EVL、EIS)
  5. 5. 嚥下機能評価、内視鏡的胃瘻増設術
  6. 6. 術後吻合部狭窄などの消化管良性狭窄に対するバルーン拡張術
  7. 7. 食道癌・大腸癌等による消化管悪性狭窄に対する内視鏡的ステント留置術
  8. 8. 急性胆管炎、悪性腫瘍等に対する内視鏡的ドレナージ術
  9. 9. 総胆管結石に対する内視鏡的胆管結石除去術(EST、EPBD、EPLBD)

医療機器の解説についてはこちらもご覧ください