当院の特長

地域包括ケアシステム

地域包括ケアシステムとは、厚生労働省が2025年(令和7年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進するものです。当院でもこのシステム実現に向けて在宅療養の後方支援となる「地域包括ケア病棟」を設けて取り組んでいます。

救急医療
退院時共同指導の模様

柏モデルが基礎となった地域包括ケアシステム

今や国レベルで地域や医療機関が取り組む事業となった地域包括ケアシステム。このシステムづくりの参考となったのが「柏モデル」と呼ばれる柏市の在宅医療推進の取り組みです。柏市が東京大学、UR都市機構との共同研究としてスタートし、行政が中心となって多職種(医師、薬剤師、看護師、介護士等の組織)と連携して在宅医療を推進するルールづくりを行いました。この地元である市の取り組みに、院長をはじめ当院も早期から関わり、全国へと広まるシステムづくりに貢献してきました。2020年には当院でも新棟竣工にあわせて地域包括ケア病棟を設置。現在の形で入院から在宅医療につなげる地域包括ケアの取り組みを実践しています。

より良い在宅療養を支える地域包括ケア病棟とは

地域包括ケア病棟では、急性期の症状が治療によりある程度落ち着いた状態の患者様を受け入れ在宅療養までの準備を行ったり、在宅療養中の患者様が病状の改善・安定化を図るために一定期間入院したりすることができます。また在宅療養中の患者様のご家族が、介護休暇や冠婚葬祭の際に一時入院することもできます。インスリン注射や在宅酸素など、新しく在宅療養で導入が必要な患者様の教育入院も行っています。

在宅医療の後方支援となる地域包括ケア病棟の働き

地域包括ケア病棟での入院の特色は治療に取り組むだけでなく、在宅での療養が不安なく過ごせるよう地域医療・サービスにいかにつなげていくかということにあります。患者様が退院できる状態になれば良いのではなく、よりQOL(Quality of life)の高い在宅療養を実現できるように様々な取り組みを行っています。

  

在宅療養後方支援病院については「こちら」をご覧ください。 

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  • リハビリテーション

    地域包括ケア病棟では患者様の退院後の在宅療養をより良く行っていただくために、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によるリハビリテーションを行っています。

  • プライマリーナーシング

    患者様、ご家族を含めた療養の意思決定支援を図るため、チーム看護にプラスして、1人の患者様に1人の看護師が担当として着くプライマリーナーシングを行っています。

  • 地域介護・医療との連携

    退院時共同指導(上写真)など在宅療養のサポートとなる訪問介護や訪問看護、地域のクリニックの医師との連携を患者様を囲んでWeb会議なども用いて綿密に行っています。

  • 介護休暇

    在宅療養で介護を要する患者様のご家族の負担を軽減するため、介護休暇のための入院も行っています。担当ケアマネージャーにご相談ください。