第1回医療講
演開催のご報告

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第1回医療講演開催のご報告

晴天に恵まれた4月13日(土)オープンしたばかりのスターツおおたかの森ホールで、第1回目となる【おおたかの森病院医療講演】を開催しました。250名を超える参加者を前に、松倉院長と山本副院長がそれぞれ講演を行いました。

当地域の医療構想について

松倉院長は、3つのテーマに分けて当地域の医療構想について講演しました。

1つ目のテーマ「当地域における救急医療体制」では、小児救急待機事業と命に直結する疾患のネットワークとして既に稼働している消化管出血に対する〔5市GIBネットワーク〕や急性冠症候群に対する〔柏ハートネット〕について詳しく紹介しました。これらのネットワークの中で当院が担っている急性期病院の使命について、消化管出血等に対しての緊急内視鏡や心筋梗塞等に対しての緊急カテーテル治療、加えてこの地域では数少ない心臓血管外科及び消化器外科で24時間365日治療を行える体制を整えていることから“最後の砦”として重要な役割を担っていることを説明しました。.5%であるという事実を知った参加者は、早期発見を訴える市原先生の言葉に深く頷いていました。最後に「患者さまを“家族”と思って治療します、気軽に相談に来てください」と講話をまとめました。会場には、市原先生の手術を受けた患者さまやご家族の方が沢山来場されていました。講演後、ご挨拶やお礼をしたいという方々が先生のもとを訪れ、みなさん笑顔で話されている光景が印象的でした

当地域の医療構想について

2つ目のテーマでは、柏市医師会の救急災害担当として、医療従事者と行政で推進している[柏市災害医療検討会]から東葛北部5市災害医療対策まで、災害に強い医療圏の構築を目指して実施している取り組みについて紹介しました。
最後のテーマ「がん診療における当院の役割」では、がん専門診療医として日本人の死因トップである『がん』について部位ごとに解説し、講演を締めくくりました。1時間強の講演でしたが、地域住民である参加者の皆さんは、自分たちを取り巻く医療・災害時のネットワークについて興味深く聞き入っていました。

健康寿命を支える運動器の基礎知識

第2講演では、山本副院長が「健康寿命を支える運動器の基礎知識」と題し、高齢化する患者様の現状を詳しく紹介した上で、2つのキーワードに沿って講話を進めました。1つ目のキーワードとして、症状がなく骨折して初めて認知される〔骨粗鬆症〕について、早めに検査を受けることの重要性や予防・治療法を紹介しました。2つ目のキーワード〔ロコモティブシンドローム〕では、運動器の障害が全身に及ぼす影響について詳しく解説した上で、ロコモ度テストという簡単にできるチェック方法を紹介しました。そして、高齢者でも出来る簡単なトレーニング方法や必要な栄養・お勧めの習慣についても紹介しました。ご高齢の方も多く、身につまされる内容ではありましたが、山本先生の優しい語り口による和やかな雰囲気の中、参加者の方の大きな拍手を以て終演となりました。(Complex Catheter Therapeutics)の役員を務めており、2019年の学会では会長として主宰しています。6月14日には、当院からカテーテル治療のライブデモンストレーションを初めて中継しました。今後も当院の医師や看護師、技師らと共に学会や勉強会に積極的に参加し、技術の向上に努め、患者様に最善の治療を提供しますと講演を締めくくりました。

冠動脈疾患に対するカテーテル治療の最前線

今後の医療講演について

月に1度、院内で実施している【公開医療講座】は、これまで通り行いますが、スターツおおたかの森ホールでの医療講演も不定期で開催する予定です。次回は、6月29日(土)に心臓血管外科部長の市原先生と循環器内科部長の濱嵜先生の講演を予定しています。詳細は、院内掲示ポスター・ホームページ・新聞折込みチラシ等でご案内いたします。ぜひ、ご参加ください。

今後の医療講演について

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