診療支援部門

検査科

検査科

ご挨拶

医師が正しい診断・治療をするための手助けとなるのが検査です。検査の結果は診断や治療計画に反映されるためとても重要です。検査科では、チーム医療の一員として患者さんへのより良い医療の手助けになれるよう迅速かつ質の高い検査情報の提供を心がけています。

部門概要

検査は大きく2つに分けられます。

・ 検体検査:血液や尿から生化学、血液学、尿一般、輸血などの検査を行っております。

・ 生理検査:心電図、超音波、呼吸機能、ABI(血管年齢測定)などの検査を行っております。

  • 心電図検査

心臓の電気的活動を体表の電極で検出し、グラフの形に記録することで、不整脈があるか、心筋の壊死などがあるかが分かります。胸と両手脚に電極をつけ、記録した波形を正常な波形と比べて、異常がないかどうかを判定します。

  • ホルター心電図(24時間心電図)検査

携帯型心電計を装着し、日常生活の心電図を24時間記録する検査です。

不整脈の有無や頻度、自覚症状と心電図変化の関係を調べる検査です。

  • 負荷心電図検査(トレッドミル)

安静時心電図では変化がない場合に運動負荷をかけて、負荷前・負荷中・負荷後の心電図波形を時間ごとに記録していく検査です。

労作性狭心症や不整脈の診断に役立ちます

  • 腹部超音波検査

肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓などの腹部臓器の形態や腫瘍の有無の評価に役立ちます。

肝臓病の最も大きな特徴である線維化の診断及び進行度評価のゴールドスタンダードは肝生検ですが、痛みを伴う侵襲的な検査です。

当院では簡単に肝線維化を評価できるマーカーとして、肝硬度測定検査(肝臓の硬さや脂肪肝の評価)を行っています。

  • 心臓超音波検査(心エコー図検査)

心臓の大きさや動き、弁の逆流、異常構造物の有無を観察します。

虚血性心疾患・弁膜症・心筋症・先天性心疾患の有無の評価に役立ちます。

また弁膜症・心筋症などの重症度評価として、下記の4種類の心エコー検査を実施しています。

①安静時経胸壁心エコー

②薬剤(ドブタミン)負荷心エコー

③運動負荷心エコー

④経食道心エコー

※弁膜症チームについてはこちら

  • その他の超音波検査

乳腺や甲状腺、血管(頸動脈、下肢血管)などのエコー検査も行っています。

  • ABI(足関節上腕血圧比)検査

腕と足の血圧の比から血管の硬さや詰まり(動脈硬化の有無)の評価をする検査です。

健常人の場合、足首血圧は上腕血圧より高いのが普通ですが、下肢血管の動脈に狭窄や閉塞があると、血流が悪くなり血圧は低くなるため、上腕と足首の血圧比の値が低くなります。

  • 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)

睡眠時無呼吸症候群の検査です。睡眠中の低酸素状態や脳波の状態、鼻口気流の途絶・再開、胸腹部の呼吸運動などを調べます。

認定資格

検査科では、以下の資格を有した臨床検査技師が中心となって検査業務を行っています。

・ 日本超音波医学会 超音波検査士(循環器・消化器・体表)

・ 日本臨床検査医学会 二級臨床検査士(循環生理学)

・ 日本不整脈心電学会 心電図検定一級(マイスター)